会長挨拶
新年度を迎えて 京都洛中ロータリークラブ 2012年~2013年度会長 大藤 忠 テーマ「奉仕の原点…助け合いの心」 サブテーマ 強化・行動・継続
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 ロータリーは114年前にシカゴで産声を上げて以来、寛容、奉仕と友情の「つながる」に育てられました。職業奉仕を始めとする五大奉仕や職業分類の考え方は比較する他者がないほどの奉仕哲学の研究・実践でした。ロータリアンと言うだけで高い価値を感じるほどの時代があったのもその様な背景からでした。そして、残念ながら、今は大きな曲がり角に来ていると思います。

 本年度当クラブは、創立40周年度を迎えようとしています。まさに、40年前の4月26日、京都RC会員の熱意のこもった御指導により私達のクラブが誕生しました。43名の創立会員でのスタートは、2名のガバナーを輩出、一時会員数127名を数えるまでになりました。そして40年が過ぎ現在会員数85名、平均年齢は64歳、例に漏れず会員増強が大きな課題として浮かび上がっています。

 5年前、創立35周年で当時の半井会長は企業30年寿命説を説かれ、内部増強の1年とされました。結果、増強は77名から96名へ素晴らしい成果を出され、記念事業ではラオスからの象の寄贈御礼コンサートや観光防災シンポジウム等その後5年間をリードする年となりました。
 35周年以降も、より良いロータリーを目指して素晴らしい事業と成果がありました。前年度は御所東小学校での卓越した地域事業があり、また、ロータリーの原点は例会であるとされ、例会の接遇や食事、プログラムに注力され、原点に戻ろうとする強い思いを感じました。

 近年インターネットを利用したビッグデータによるデータ、近未来予想等、いわゆるIOTやAI(人工知能)によるビジネス革新が急速に進んで来ました。SNSユーザーが中国人口を遥かに上回り、AIによる健康診断・ターゲット広告・株式売買、タクシーさえAIにより客待ちをし、そのタクシーさえロボティックスに置き換えられる、世界はネット情報やネット管理がビジネスを律するグローバリズムが席巻しようとしています。
ロータリーが発展した時代では考えられない、仮想通貨や行動様式まで把握するネット社会が、未知の設定に価値を与え一瞬でそのルールにenterする時、既存の環境や制度に種々の軋轢や社会問題が起こり、そして新たな制度や法令がそこにたどり着かねばなりません。
 しかし、そこでも企業は顧客重視(堀場PG職業奉仕卓話1998)に価値を見出さねば生きていけないはずです。そしてそこでは、積み上げられたロータリーの職業奉仕の哲学が世界の未来を指し示す指標に成るに違いありません、私はそう信じます。

 経営の神様、松下幸之助(大阪RC)は「将来あるべき理想の姿を思い描き、今を行動する」とし、一方 「店の大小より場所の良否、場所の良否より品の如何」 と示しました。
 友情に満ちたクラブ、ロータリーの奉仕の哲学が秩序を律するクラブ、ただ規模を求めるのではなく会員の絆に重点が置かれるクラブ、時代を俯瞰し時に変化を恐れないクラブ、そして、実業人や経営者が入会を望むクラブこそが私達の目標です。
 私は、40年に渡り数々の賞を獲得し90名前後の会員数を維持した歴史は「友情の絆と奉仕哲学の実践、変化を恐れない気概」にあったと思います。そしてそのオマージュとして、下欄記載の事業を行います。隔たりのない友情、「変化」を恐れない気概と先達から受け継ぐ「洗練」が言葉に言い表せない上記目標への第一歩と考えます。

 

      本年度のクラブ運営基本方針を 40年の歴史へのオマージュとして
             「 変化と洗練 」 限りない友情と共に
         -Changing and  Refining with  Rotary fellowship-
と致しました。
尚、下欄に今年度の方針を具体化する重点的な事業を列記します。(順不動)
 
①当クラブは創立35周年時、初代桐田会長生誕100周年・桐田記念事業として、象の繁殖研究に毎年50万円 を5年継続して拠出して参りました。本年創立40周年事業として、その成果を子供達に伝えていただきます。また一方、5年前に来日した子象が繁殖年齢に達します。今後5年間もこの事業を継続し、世界に類を見ない象の繁殖に貢献し、創立40周年桐田記念事業としたいと思います。尚、ラオスからの多数の留学生が象繁殖研究に貢献されています。桐田奨学会理念にも通ずるものであると思います。
 

②創立40周年記念事業として、京都における問題点「5000万人を超える京都観光とインバウンド経済」「若者や文化を求めて京都へ進出する振興企業」「ホテル建設ラッシュと地価高騰」「大学の街と先端企業」、「芸術が作り出す文化経済」それらが2020年以降の京都をどの様に変えていくのか、これら京都人が心に背負う不安や希望を「京都人の選択」と題して、若者達と共に考え様と思います。京都大学経営管理大学院教授 若林靖永氏を基調講演者にお迎えし各界を代表される皆さんから意見をお伺いし、京都の持つウィークポイントとストロングポイントを抽出し、若者達の耳目を通した問題意識も含め、表題通り「京都人の選択」を提示でき、これから10年後の京都像を示せればと思います。
 

③会員増強・退会防止は避けて通れないクラブの基本にかかわる問題です。35周年時に100名を目標にされました。40周年も基本目標を100名といたします。しかし、絶対的必要会員数は基礎的人数(現状クラブ維持82名必要)に10名程度の増員が絶対であり、その実質目標人数92名とし、クラブ会員数が常時90名台にいるクラブとすることが必要です。
 

④例会がクラブの基本である認識に代わりはありません。前年度での例会での対応を参考に今年度も例会が終わって帰る時に「ロータリーっていいな」と思える例会作りに勤めます。
一方、クラブの基本は会員の絆です。会員は職業分類により選ばれた実業人であり異業種の集まりです。例会やSHN、各事業、同好会によりその専門性の交流促進に努めます。
 

⑤40年前変化を恐れず新しいクラブを作ってきた気概は先輩方の歴史です。しかし、この40年は最も変化した時代でもありました。ここに、歴史を知る先輩方に変化に対するクラブの対応の基本の検討をお願いしたく存じます。例えば、周年事業は5年ごとに必要か、増える物故会員御家族や退会者との関係、海外も含めた姉妹クラブ、クラブ内異業種交流や会計処理事務処理等々があります。RIの規定改革でクラブの独自性がうたわれました、又市内24クラブすべてが会員増強の時代、我々のクラブはどこに向かっていくべきなのか、今のロータリーの枠を超えた議論をお願いします。長・中期クラブビジョン特別委員会で検討をお願いし、一定の答申を年度末を目処にお纏めください。

経験も在籍年数も、すべてで満足できる会長ではありません。しかし、精一杯40周年を会員の皆様と楽しんでいこうと思います。泣いても笑っても1年間です。どうぞ宜しくお願いします。